DLsite「みんなで翻訳」で同人誌に翻訳をつけていただいてます!

作業メモ

「みんなで翻訳」は、ダウンロード販売サイト「DLsite」内のサービス。

有志ユーザーに作品の”翻訳”をしてもらえるという仕組みです。

翻訳費用は販売利益のシェアのため、初期費用は0円

DLsiteですでに販売を開始しているオリジナル作品なら、翻訳を許可するだけでOK。

とってもお手軽!

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みんなで翻訳とはDLsiteが提供する、クリエイター様と翻訳者様をつなげることで、海外展開をお手伝いするサービスです。

所長の作品も、英語・韓国語・中国語などに翻訳していただいたものがあります。

ご興味あればのぞいてみてくださいね!

【韓国語版】大神官様の大レシピ [みんなで翻訳] | DLsite
甘党の大神官様と、そのお側付きの話です。

この記事はサークルの方向けに書いています。

DLsiteの「みんなで翻訳」とは

メリット1 サークル側の手間はほぼなし!「許可する」だけ

サークル側は、DLsiteに卸している作品に翻訳許可を与えるだけでいいんですね。

どの言語での販売を許可するか、翻訳者との収益配分をいくらにするか…くらいは詳細を決める必要があるけど、それだけで、原稿をあらためてアップロードしたりする必要はないから、とってもお手軽だよ。

収益配分は、20%、50%、80%から選べます。

作品が1つ売れた時の利益のうち、何%を翻訳者さんにあげるか…という意味ですね。

一番多いのは50%だそうです(公式サイトより)。

所長も50%を選んでいるみたい。

収益分配率は、「みんなで翻訳」の翻訳許可作品一覧ページで確認することができるよ。

いまどの言語でいくつ申請が出されているかもわかるから、見るだけでも面白いね。

売上はDLsiteからサークルへの支払だから、消費税とかをややこしく考える必要もないし。

通常の売上と同じように、管理画面でレポートされるから、集計の手間なども一切増えないよ。

実際の販売画面(ピンク枠内が翻訳作品)

ボランティア翻訳とは

お名前に「ボランティア翻訳」って表示されている方がいらしたんですけど、これは…?

これは、サークル側では収益分配設定をしているんだけど、翻訳者さんのほうで「収益分配は不要」という設定をした方(=ボランティア)だね。

なるほど、ご事情や意思で、分配を受け取らない選択をする方もいらっしゃるんですね。

メリット2 DLsite側で品質チェックをしてくれる

でも、どんなふうに翻訳されているか心配じゃないですか?

翻訳版が実際に販売されるには、DLsiteの品質チェックをパスする必要があるんだ。

ネイティブのスタッフさんが社内に在籍していて、翻訳の品質をチェックしているんだって。

ツイッターで検索すると、翻訳を提出したけどリジェクトされた〜といった、翻訳者さんの投稿も見つけることができる。

基準はけっこう厳しいみたい。

だから、作品のセリフを大幅に改変されたり、政治や個人の思想を主張するために悪用されたりといった心配はないと思うよ。

品質チェックしてくださるのは、とっても安心ですね!

メリット3 同じ言語でも翻訳者ごとに販売できる

同じ「英語版」でも、Aさん訳の英語版、Bさん訳の英語版…と、別々の商品として販売することができる。早いもの順じゃないってことだね。

韓国語の翻訳者が複数いるようす(ピンク枠内)

翻訳者さんにもファンがつきそうですね!

小説や映画の翻訳でも、人によって作品の印象がかなりかわるからね!

あと、この翻訳者ごとに別作品として販売できるルールは、サークル側にとってもメリットだと思う。

言い方がはしたないかもしれないけど…単純に、販売作品数が増えるでしょ?

サークルさんが作品数を増やすには、基本的に「作品を作る」しかないですけど、それって大変ですものね。

翻訳版を他の人が手がけてくれたら、本来は買ってもらえなかった相手(=日本語が読めない人)に買ってもらえるかもしれない。

さらに同一言語でも翻訳版が複数種類出るってことは、翻訳の好みに対応できる可能性が増えるということで…単純にありがたいよね。

商業漫画のスピンオフを、原作者じゃない方が描くメリットに通じるところがあるのかもしれませんね。一人でできることって、量的に限られますから。

注意点1 翻訳版はDLsiteでのみ販売される

翻訳されたデータを、他のサイトで販売したりはできないんですね。

もし他のサイトでも自由に販売したい!

という場合はどうしたら…?

他サイトで販売するには?(DLsiteの翻訳サービス比較表)

DLsiteには「みんなで翻訳」以外にも、作品の翻訳サービスがあるんだ。

翻訳サービスを比較・まとめてみたよ。

サービス名初期費用作品審査翻訳版の
他サイトでの
販売
対象作品翻訳者
DLsite公式翻訳サービスかからないあり×ゲーム
音声
マンガ
動画
DLsite
みんなで翻訳かからないなし×マンガ
音声
有志ユーザー
作品まるごと翻訳サービスかかるなしゲーム
音声
マンガ
動画
CuriousFactory
(パートナー海外企業)
DLsiteの翻訳サービス

他サイトで販売したいなら、「作品まるごと翻訳サービス」にしたらいいんですね!

DLsite以外にも、漫画などを翻訳してくれる会社やサービスは色々あるから、探してみるといいよ。

注意点2 翻訳版の販売開始やレビューの通知は来ない

翻訳版があたらしく販売開始になっても、サークル側には通知がこない

管理画面の販売数表示をときどき見て確認してるよ。

左側メニュー「みんなで翻訳管理」を選択すると表示される

例えば「申請1/販売0」の場合は、翻訳版が審査・改稿を重ねられている最中ということです。

ちなみに「みんなで翻訳」を通じて翻訳された作品は、自分のサークルではなく、「みんなで翻訳」というDLsiteが管理するサークルからの発売になるよ。

ただもちろん、自作品のページからすぐに翻訳版へ切り替えが可能です。

また、翻訳版に対してレビューがついても通知は来ません

翻訳者さんのお名前の横にフキダシがつくので、そこから見ることはできます!

感想に飢えている制作者さんは、要チェックですね。

フキダシから翻訳版に対するレビューを見ることができる

感想

始める前の不安

かんたんなので、すでに作品を販売している方はすぐにでもトライできますけど…

始める前に、不安なことはなかったんですか?

正直いうとめっちゃあったよ…。

翻訳について考えたとき、自分の作品は、基本的に自分のためにつくってるって気づいた。

日本に住んでいる日本人の自分に向けてってこと。

そういう漫画作品を、常識や文化がまるで違う人たちが読んだらどんなふうに思うのか、想像しただけで怖かった。攻撃されたり、炎上したりしたらどうしようって。

もちろん自分は、誰かを傷つけたり、攻撃したりするために漫画を描いてるわけじゃない。

でも、思いもよらないトラブルに巻き込まれたらどうしよう!って、今でも思うよ。

ビビりだから。

そういう気持ちをおして、翻訳許可したのはなぜですか?

売上を増やしたいんだよね。

あけすけで申し訳ない。でも、食べてかなきゃいけないからさ。

だから、翻訳しなくても、作品を販売している時点で、海外の人が読む可能性はあるって考えることにしたんだ。

インターネットを使ってる時点で、日本語がわかる海外の人が買ったり読んだりしている可能性はゼロじゃないからね。

あと、翻訳版の販売場所をDLsite内にかぎっているのもポイント。

DLsiteは海外ユーザー向けの作品販売の知見があるはずだから、サービスをゆるがすような注意事項があれば、たぶん、サークル向けに説明してくれると思ったんだ。

AI作品やインボイスについても、いの一番に方針を出してくれてるし、年末には確定申告のセミナーとかも開催してくれるし。

現在

翻訳版はちらほら買っていただけてるよ!

翻訳していただけなかったらこの売上はあがらなかった=この方には手に取ってもらえなかったんだなあと思うと、しみじみと翻訳者さんへの感謝の気持ちが湧いてきます。

翻訳者さんに報いるためにも、面白い作品を作りたいですね!

おわり

というわけで、DLsite「みんなで翻訳」についてでした。

どんなもんかいな〜という方は、以下の紹介ページからご覧あれ〜。

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